座禅心得

所定の場所に進み着問訊(合掌一礼)をし、座布団、円座等を確認します。 眼鏡ははずし、携帯スマホをマナー又はOFFにして頂きます。 衣服は、スエットやスポーツウェア等のゆったりとした関節を曲げ易いものを身につけ、靴下は脱ぎます。

座禅中は音をたてたり、話をしたり、寝てはいけません。 座禅をするにあたって大切なことは身体の姿勢と呼吸の仕方です。

座布団等の上に腰をおろし、結跏趺坐または半跏趺坐、いすの方は背筋をピンと伸ばして浅めに腰掛けます。 手は左手を自然に足の上に置き、右手をその上にのせて、両手を軽く組みます(逆も可)。 視線を1メートル位前方に軽く落とします。ここまでで座相を調えました。

次に、呼吸の仕方について説明します。

座禅

松

呼吸は鼻でゆっくりします。初めに鼻から息を抜いて、次にゆっくり息を吸い込みます。 この時、吸った息が臍の下まで届くつもりで呼吸します。 つまり、腹式呼吸をします。呼吸に合わせて、一から十まで数をかぞえます。

「いーち」と心の中で唱えながら、それに合わせて鼻から静かに音をたてずに 息を吐き出してゆきます。一から十まで数えて、また、一にもどります。これを繰り返します。 数を心の中でかぞえながら、その数を心の目で追ってゆくので、これを「数息観」といいます。

こうして座相が調い、気息調ったら、次には、臍の下丹田に気を集中させて、座禅三昧の境地の中に入っていきます。これを「禅定」といいます。 座相を解く時には、急に動いたり、立ったりせず、ゆっくりと身体を動かしてから元の自分にもどします。